【複数エピソード付】離婚した夫との距離感について →感情と行動の距離を分けましょう

育てよう

離婚した夫との関係性あれこれ

離婚も今や珍しくなくなりました。

当ブログの管理者 柴子は、2011年の妊娠を機に結婚。そして当事者・周囲の大方の予想通り(笑)、2016年に離婚しました。親権者は母親である私。比較的「円満」な経過だったと思います^^

ということで今回は離婚後の「別れた夫との関係性」について考察してみました。

子供がいない夫婦の場合は、よほどの事情がない限り離婚後に夫と接点がなくなるのが普通だと思いますが、夫婦間に子供がいる場合、子供を介して接点を持ち続けることが多いのではないでしょうか。「父親」「母親」という立場は離婚しても変わらないからです。

別れたパートナーとどのように付き合っていくのが正解でしょうか?

ここでは私の周囲で見聞きした「母親が子供を引き取った後の、元・夫との関係性あれこれ」を紹介したうえで、柴子なりの考えを提示していきたいと思います。最後に私自身の対応もご参考までに紹介しますね^^

離婚後も、元・夫との距離感がかなり近いケース

職場が一緒だったり、家が近所にあるなど、物理的な距離が近いために、引き続き近しい「育児のパートナー」として離婚後も接点を持つというパターンがあります。

元・夫が晩ご飯を食べに来る、からの…

知人の知人の話です。

子供との面会が終わり、子供を元・妻の家に送るタイミングで家に上がり込み、そのまま晩ご飯を一緒に食べて帰る運用だそうです。それができるなら離婚しなくても良かったのでは、と思いましたが人間模様は千差万別ですよね。

と、納得しかけた矢先、衝撃の続きがありました。

元・夫「やらせて

元・妻「2万円くれるならいいよ

こんな関係性が数年続いているようです^^

元夫婦、育児パートナー、友人、腐れ縁、セックスフレンド、援助者。カテゴライズすることに意味はないかもしれません。現実世界のボーダーははっきりしていないものですから。

元・夫の子供を妊娠してしまった話

実は、これも結構聞くケースです。

柴子は産婦人科のカルテを見る仕事に一時期関わっていました。「胎児の父親」についてはカルテに記載される事項のため「情報通」を名乗ることに異論はないかと思います。

別れた後に関係を持つこと。多少の恋愛経験があれば、これを頭から否定することはできません。

いわんや、頼る相手がなかなかいないシングルマザーは、物理的距離が近い場合、元・夫が支えになる瞬間は必ずやってきます

しかし元・夫の子供の妊娠は、わざわざ言及するまでもない残念な結果としか言えません。

時間、お金、労力、そしてメンタル。いろいろなものがすり減ってしまうからです。

注意点

育児を任せる相手として、元・夫というこれ以上の適任者はいません。責任は等しい立場ですし、なにしろ子供もなついています。祖父母や保育園、シッターさんへ任せるときのように、遠慮も要りません。

しかしながら、男女としては割り切る必要があります。上記2ケースのようなことは、意外に多いようです。

元・夫とは、感情的な距離を置くこと。ここが重要ポイントです。

「2万円もらっている」ケースの方が、ある意味ビジネスライクであるという関係性を示せている分、距離感は保てており安定した関係性と言えます。

※善悪とか常識とか正論などの判断基準はここでは用いません。あくまで事例の紹介と、柴子の考える「人生の豊かさ」とをすり合せて考察するブログです^^

子供としても、それぞれのいい面しか見えなくなる(夫婦喧嘩を見なくなる)ので、「パパとママが一緒に暮らせばいいのに」とも訴えて来るでしょう。

「紆余曲折を経て、結果、同じ相手と再婚」することが悪いわけではないですが、時間と労力と周囲への影響から見ても、あまり好ましいものではありません。結果、総体的に幸せになるのであればまぁ問題ないですが。

「育児パートナーとして割り切った関係を築いていく」という「お互いの心構え」が必要です。

可能であれば、離婚前によくよく話し合っておきたいところですね。その建設的な話し合いができていれば離婚なんかしてないよ!という声も聞こえてきそうですが…^^;

物理的な距離ができたことにより、感情的な距離も必然的に保てるケース

離婚により妻が実家に帰るなどして、物理的な距離が離れるパターンも一定数ありますよね。この場合、前述したような元・夫との関係性に配慮する必要は全くなくなり、お付き合いは必然的に希薄になります。(あるいは、なくなります)

メリットとしては、別れた元・夫に会わなくていい、会う必要がないことですが、デメリットとしては、育児支援者の筆頭がいなくなることでしょう。

育児支援には、①物理的、②経済的、③メンタル的なものがあると思います。

物理的育児支援

要は、子供の面倒を見る環境を指します。

  • 保育園・幼稚園
  • 祖父母
  • 知人
  • ベビーシッター

これらの支援先がないと、働く時間や自分の時間が確保できません。子供が急な病気のときや災害時など、シングルマザーは子の預け先に苦慮します。

経済的育児支援

また、離婚において養育費は避けては通れない問題です。

厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、養育費を取り決めている家庭の割合は、母子家庭で 42.9%、父子家庭で 20.8%となっています。 また、同調査によると、養育費を受け取っている割合は、母子家庭で 24.3%、父子家庭では3.2%です。
距離が遠く、面会頻度が下がると、養育費の支払いが滞るリスクが高まります。

精神的育児支援

元・夫に育児フォローを必要としていない、あるいは期待していない人もいるとは思いますが、子供が父親やその祖父母になついている場合、離婚後にメンタル面のフォローも大事になってきます。

育児は多くの立場の人からの愛情によって形成されるからです。

物理的な距離に関わらず、感情的な距離が保てる場合

柴子はこのパターンですね。いい感じに距離感が保てていると思います。私自身のケースを少し紹介しますね。

元・夫家族は同じ市内に住んでいますので、何かの拍子にすれ違うこともありますが、お互い気にしません。基本的には月2回の面会日(日曜日)を設けています。朝8時半から夜8時までが面会時間です。

元・夫が我が家の玄関先まで子供を迎えに来て、夜は家まで送ってくれます。この際、私は夫と一切顔を合わせません。面会日や必要事項については、メールで最低限やりとりするだけです。

「9月は●日と●日でお願いします」

了解しました

こんな感じです^^

台風などで小学校が急に休校になる場合も、元・夫一家にお願いしています。息子も向こうの一家になついているので、月2回が待ち遠しいようです。私も月2回、自分の時間が確保できますしね。問題ありません。

ちなみに、離婚は私から切り出したのですが、今の元・夫に対しての感情は「びっくりするくらい、何の感情も湧かない」です。無ですよ。無。

他、私の知人のケースですが、元・夫方に理解と資産があるため、卒入学のイベントの際に追加援助資金を頂いている家庭もあるようです。

いずれも、感情と行動の距離感がうまくとれている良例ではないでしょうか。手前味噌ですみません^^

「元・夫に子供を会わせたくない母親の感情」を考察する

元・夫や、その家族に、子供を合わせたくない」というママさんのお話を聞くことがあります。(大前提として、虐待などよっぽどの理由を配慮している場合は排除します。) 単純に、母親が元・夫やその家族を嫌っている場合が挙げられます。

  • とにかく、あの人(たち)に子供を近づけたくない
  • せっかく別れたのに、あの人(たち)に似てしまったら意味ないじゃない
  • あの人(たち)の、金銭感覚や教育方針に染まってほしくない
  • 子供が将来、元・夫(やその家族)の味方になったら許せない

こういった感情が芽生えるわけですね。わからなくはないです。私もわずかながらそう思います^^

ただこれって、子供は自分の味方であるべき、という独占欲の表れのように見えます。自分の所有物として子供をコントロールしたいように感じるのです。

子供の人生を決めるのはその子自身

子供が誰を信用するか、どのような信念をもって生きていくか、決めるのは子供自身です。子供自身に「自分の人生に責任を持って舵をとらせること」を教える。これが親が子供にすべきことだと思います。

よほど子供にとって害のある家でない限り、いろいろな価値観をもつ環境に置く(=視野を広める)のは悪いことではないと考えます。

親の敷いたレールを走る子供は、あとから自分の人生の目的を見失うようになります。子供自身が自走できるように「併走すること」。これが親が子供にしてあげられることではないでしょうか。むしろ、それ以上の介入はすべきでないと考えます。

結局子供はコントロールできない

子供を育てた人ならわかると思いますが、子供は個性を持って生まれてきます。大まかな性格は生まれつきのものであり、親が育て方によってコントロールできるものではありません。(精神・身体に与える虐待が強い場合は、後天的にゆがみが生じる場合もあります)

それに、自身の成長を振り返ってみてもそうだと思うのですが、普通に考えて、家族に依存するのは遅くとも中学生くらいまでではないでしょうか。

また「影響を受けた人物は自分の親だけ」という人もいないと思います。いつ、誰に影響を受けるかは、その人自身が自由に感じるものです。

そしてある瞬間から、誰もが親を一人の人間として評価するようになります。そのときに、「うちの親はいい併走者であったな」と思ってもらえれば、それが育児の最適解のひとつではないでしょうか。

 

以上、離婚した夫との関係性について紹介しました。今日もここまで読んでいただきありがとうございます★

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