なんだか最近面白くないなと思ったら読む本
こんにちは、柴子です。ここでは人生を豊かにするヒントや考え方を紹介できればと思っています。
さて、今日は冒頭から本を紹介しますね。
「面白いとは何か?面白く生きるには?」 森 博嗣 著
断っておきますが、こちらは「面白いとはどういうことか」をひたすら検討する本であって、巷の情報誌のように「おすすめイベント」や「トレンディなアイテム」が紹介されている本ではありません。とことん「面白いとは何か」を追求しているだけの本です。そこが面白い。
面白い生き方をしている著者・森博嗣さんとは
著者・森博嗣さんの略歴
森博嗣さんは本を書いた印税で「面白くなくなった」大学勤めを早期リタイアし、現在は海外のどこか涼しい国で「面白い」趣味に没頭して生きているとのことです。
著者・森博嗣さんの面白さ
私が森さんに対して思う面白さについてです。
- 「推理小説は好きではなかったが、推理小説はどんなものか知っていたのでアルバイトとして書いてみた」という柔軟すぎる発想と行動力
- 超合理的な思考回路
- 一度決めるとやり抜くストイックさ
ホリエモンや前澤友作さんもそうですが、今の世の成功者には子供のような大人が多いですよね。人生を遊びつくしている方の生き方は、面白くて勇気をもらえます。だから世間から注目を集めるのだと思います。
著者・森博嗣さんの思考
森さんの思考回路はロボットか仙人かと思わせるくらい、超論理的です。感情があまり見えません。
小説以外にも『MORI Magazine』などのエッセイや対談集も沢山出ているのですが、「教えて!森先生」的な、読者からのお悩み相談問答集はシュールすぎて笑えます。ときに悩みそのものを一刀両断してしまうような切れ味です。天才の思考回路を覗き見ることができて「面白い」ですので、興味がある方はぜひご覧ください。
森博嗣さんの考える面白さのジャンル分け
作中で著者は「無意味かもしれない」と付け足していますが、個人的になるほどなと思った「面白さのジャンル」についてを抜粋します。
- 可笑しい:笑える、ギャグ、ユーモア、苦笑、ほのぼの、癒される
- 興味深い:考えさせられる、好きなもの、気づきがある、調べていたもの
- 思い通りになる:考えた通り、予測が当たる、繰り返し、同感、共感
- 手応えがある:簡単ではない、やり甲斐、難しい、珍しい、達成感
- 動きがある:スリル、目が離せない、どきどきする、加速度
- 意外性:驚き、予想が裏切られる、例がない、新しい、変だ
- 欲求を満たす:美味しそう、格好良い、セクシィ、可愛い
あなたが求める「面白さ」はどれでしょう?例えば仕事や人生でのある程度「難しい」場面もそれを乗り越えれば「達成感」となり、「面白い」わけですね。
- 面白い生活
- 面白い仕事
- 面白い人生
生きているとそこここに面白さが散りばめられています。
生きることは面白さの追求でもある。
「面白さ」、それを探すことそのものが人生ですよ、ということですね。
まとめ
最後に育児にも通じる真理を本作からご紹介します。
それは、「面白さは人から与えられるものではない」ということです。「面白い」と感じるのは自分自身だからです。
「最近超つまんなーい」「なんか面白いことなーいー?」「とりあえずどこかに行こうよー」って思ったことありませんか?周りに言っていませんか?では、そんなあなたに質問です。
- あなたはどんなときに「面白さ」を感じますか?
- 人が面白いと思ったものを面白いと思っていませんか?
- 「いいね」が多いコンテンツに惹かれていませんか?
面白さは相対的なものを求めると、自分が本当に面白いと思うものを見失います。多様なエンターテイメントが充実し、ワンクリックで面白さが簡単に安く手に入る世の中です。しかし、与えられた面白さは長続きしません。
子供たちに「面白いゲームやおもちゃ」ばかり与えていませんか?子供自身が「面白いと感じる環境や経験」の方が、後々の人生が「面白くなる」と思いませんか? 親が子供に与える「面白いもの」はどちらの方に価値があるか、もはや言わずもがなですよね。
究極の面白さは自己満足です。承認欲求を否定したアドラーに通じる、真の面白い生き方はそこにあると思います。
あなたが考える面白さを追求すれば、人生は面白くなるはずです。
なんだか当たり前のことに行きついちゃいましたね。
以上、今日は面白さを考察してみました。今日もここまで読んでいただきありがとうございます★
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